DE&I担当ヴァイスプレジデント、トーニャ・ヘンプステッド著


アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル（Amex GBT）において、多様性、公平性、包括性（DE&I）の活動は、従業員の帰属意識（訳注：組織に所属しているという一体感）を育てることと、誰もが昇進できる機会を公平に与えることを重要視しています。私たちは、世界中の従業員が持つ多様な経歴、他にないユニークな視点、そして貢献を高く評価しています。私たちの目標は、従業員と協力して、革新的でパフォーマンスの高い、多文化的で包括的な企業を育成することです。


世界140カ国に拠点を持つ世界最大のB2Bトラベルプラットフォームとして、私たちは業界のDE&Iをリードしていくことが正しいことだと考えています。このため、当社のCEOであるポール・アボットは、最近、CEO Action for Diversity and Inclusion™の誓約書に署名しました。CEO Actionとは、世界の主要企業や組織の2,000人以上のCEOが参加するユニークな共同体で、職場における多様性、公平性、包括性を推進するためのCEO主導のビジネスコミットメント（誓約書）としては最大規模のものです。


CEOアクション誓約書は、強力なDE&Iプログラム構築のための基礎的要素の概要を説明しているもので、当社のすべての地域において、企業文化に積極的に埋め込んでいます。2021年には、これらの原則を当社の行っているビジネスのあらゆる側面において不可欠なものにすることを目標に、DE&Iセンターオブエクセレンス（訳注：組織を横断する取り組みを継続的に行う際に中核となる拠点）を発足させました。 私たちは2021年の進捗を誇りに思うと同時に、2022年以降も継続的にDE&Iを構築し、拡大するための強固な戦略を策定しました。


私たちの最初の取り組みは、リーダーや同僚を対象とした「無意識の偏見」に関するグローバル教育プログラムでした。このプログラムは、無意識の偏見に関する、社内での話し合いや認識を促進し、すべての人を受け入れる友好的な環境作りを支援することを目的としています。


また、従業員のリソースグループを "INclusion Groups "に改称し、社内の変革を推進するグローバルな包括性エコシステムを構築しました。 これらのコミュニティとその賛同者は、性別や、民族性、性的指向、能力がビジネスや社会、個人に与える影響について、意識を高め、リーダーシップに助言するために集まっています。 世界中のAmex GBTがこの取り組みに賛同し、社内のINclusion Groupsの数は2倍以上に増えました。


同僚との交流をさらに深めるために、私たちはグローバル包括性評議会を立ち上げました。この評議会は、主要な地域のリーダーで構成され、国ごとのアンバサダーを務めるボランティアによってサポートされています。これら2つの委員会のメンバーは、地域および地元のDE＆Iの優先順位を特定し、また、それぞれのコミュニティがAmex GBT内で認識され、受け入れられていると感じられるように行動します。


Amex GBTでは、すべての従業員が日常業務の中でDE&Iの実践を考えることを奨励しています。そのためのツールや多様性と包括性経営に関する見識を提供するため、Amex GBTでは、全従業員がDiversityIncのウェブサイトにアクセスできるようにしました。DiversityIncは、最も強固な包括性プラットフォームの一つで、それぞれの企業や組織で活用できるベストプラクティス（訳注：最善の方法）やケーススタディを会員に提供しています。


また、当社では責任あるビジネスの実践をサプライヤーにも広げています。昨年、Amex GBTはサプライヤー多様性プログラムを見直して刷新し、多様性のあるサプライヤーを利用する目標を4%から10%に引き上げました。 今後もこのプログラムを発展させ、当社ミーティング＆イベントチームが、お客様のあらゆる規模のイベントにおいて、多様性のあるサプライヤーを見つけ、活用するための支援を行うなどの取り組みを続けていきます。


これらの取り組みが評価され、BTNグループ（訳注：Business Travel News、ビジネストラベルに関する情報提供メディア）が毎年開催するビジネストラベル授賞式において、Amex GBTは 多様性、公平性と包括性の業績賞を授与されました。Amex GBTのDE&Iセンターオブエクセレンスは多忙で実り多い一年でしたが、まだまだやるべきことがあることも承知しています。私たちは、偏見を見つけて排除し、包括的なプロセスを実施するために、ビジネス慣行を継続的に評価することを約束します。私たちは、従業員が日々職場で本来の自分らしくいられるようあらゆる機会を提供し、他ではできない経験ができるグローバルで包括的な文化を目指して努力し続けたいと思います。


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