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企業の成功に出張がいかに重要であるかが調査によって判明

企業の成功に出張がいかに重要であるかが調査によって判明  Unsplash2.jpg


先日公開した従業員の働き方に対する考え方の変化についての記事で、アーンスト・アンド・ヤング(EY)が実施した「Work Reimagined Employee Survey」の調査内容を紹介しました。この調査は、世界16カ国、16,000人以上の従業員に、パンデミックを乗り越えた経験やその後に起こる可能性のある事柄について質問しています。


この調査によって分かった興味深い発見があります:バーチャル会議技術の急速な普及と在宅勤務の継続を望む従業員の強い意向にもかかわらず、回答者の67%がCOVID-19のパンデミック後の出張意欲が5段階で上位3段階以上のグループに含まれ、2020年に実施された前回の調査の49%から上昇しました。


私たちは、この発見に驚いてはいません。アメリカン・エキスプレスと共同で実施した「Back to Blue Skies」の調査結果とも一致しており、調査対象となった1,000人以上の出張経験者の86%が、安全が確認されたら出張に戻りたい、と回答しています。


明らかに、従業員は海外を含む出張や航空機での移動の利点をこれまでと同じく認識しています。しかし、ビデオ会議が対面式に代わって1年以上が経過した今、バーチャルテクノロジーを出張費や航空券のコストを削減する機会として捉える一部の企業側はその価値を疑問視し、従業員と違った考えを持っているようです。


このような考え方を私たちは理解しますが、出張の価値は損益計算書に完全に反映されるものではありません。当社の報告書「Back to Blue Skies」をはじめ、出張が企業の成功にいかに重要であるかを証明する無数の調査結果が示すように、出張は人と人とのつながりや企業文化の構築、従業員のキャリア開発、そして利益と収益の拡大に欠かせない推進力となっています。


以下は、「Back to Blue Skies」調査に述べられている、出張への投資の真価を評価する際に企業のリーダーが熟慮すべき重要なポイントです。


・出張はビジネスの成長を促進
米国の意思決定者の5人に4人以上が、出張が利益(85%)と収益の増加(85%)につながると回答しています。それは、理にかなっています。Zoomを使って製品、要望、アイデアを売り込む競合他社Aと、時間とお金を投資して必要不可欠な海外出張を行って直接売り込む競合他社Bとでは、どちらが取引を成立させると思いますか?顧客との関係は対面でのやりとりの上に築かれるものです。


・福利厚生の上位に認識
調査結果によると、出張者の85%が、新しいビジネスチャンスを探る際には仕事で出張してさまざまな場所を訪問できることが重要である、と回答しています。同様に、意思決定者も、出張は優秀な人材の獲得(84%)と維持(83%)にとって極めて重要であることに同意しています。過去1年間の障害にもかかわらず、出張は人気のある業務上の特典です。


・企業文化の構築
ほぼすべての回答者が、出張は企業文化に有益であると回答しています(意思決定者の87%、出張者の88%)。従業員にオフィスへの復帰を促しているJPモルガンのCEO、ジェイミー・ダイモン氏は、次のように述べています。「ほとんどのプロフェッショナルは、見習いモデルを通じて仕事を学びますが、これはZoomの世界ではほとんど再現できません...時間が経つにつれ、この(バーチャル会議の)欠点が(企業の)個性と文化を劇的に損なわせる可能性があるのです。」


・従業員の人格形成やソフトスキルの向上
出張者は、出張によって、彼らのリーダーシップスキル(88%)、エンゲージメント(訳注:愛社精神、愛着心)(88%)、生産性(84%)、問題解決能力(86%)が向上し、より共感できる人間になる(82%)と回答しています。必要不可欠な旅行や出張の際に、従業員のそのような特性を育てることは、最終的に業績と従業員の向上につながるのです。


・従業員の創造性や革新性の向上
出張者の88%が、創造性とイノベーションを促進する方法として出張を挙げています。異なる国で新しい文化に浸ることで、従業員は自宅のオフィスでコンピュータ画面の前に座っていては決して得られない新しい概念に触れることができるのです。これらのアイデアは、ビジネスにとって収益の大きい製品やより良いソリューションにつながる可能性があるのです。


・多様性、公平性、包括性の目標到達をサポート
意思決定者と出張者の88%が出張によって文化的理解が深まると同意し、意思決定者の89%は、出張が従業員に経営層と関わる機会を提供すると回答しています。アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベルのグローバル・プロダクト担当ヴァイス・プレジデント、マーク・マックスパデンは、次のように指摘しています。「対面式は、より包括的でダイナミックです。Zoom会議で私が感じるのは、誰が発表し、誰がコメントするかという厳格なヒエラルキーがあるということです。」


・バラバラになった仕事仲間を再び結びつける鍵
テレワークが定着し、以前は毎日顔を合わせていた同僚同士がつながる機会が減っています。最近増えている社内ミーティングや社内旅行では、少人数で集まり、必要なチーム構築や育成をすることができます。


BACK TO BLUE SKIES
ビジネスの意思決定者が出張の再開についてどのように語っているのかご覧ください


この文章は翻訳です。原文(英語)をご覧になりたい場合は、こちらをクリックください。


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