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2018年の世界の保健状況予想:出張者に知ってもらいたいこと

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これはiJET Internationalによる2018 Global Forecastの関連記事です。

ジカ熱やエボラ熱などの病気の流行は国際メディアの関心事となり渡航を不安視する要因となりますが、出張者にとっての実際のリスクとはどのようなものでしょうか?


トラベルリスク管理サービスを提供するAmerican Express Global Business TravelのパートナーであるiJET社が作成したglobal health forecastによるとリスクは最小限であると書かれています。iJET社はジカ熱、黄熱病、出血性ウィルスなどの現在発生している問題を軽視しているのではなく、海外(そして自国)において健康でいられるために大切なことは、感染を防ぐための適切な準備をし、可能な治療方法を理解し、必要な軽減策をとるなど、病気の流行や伝染などによる健康上の脅威について正しい知識を持つことが大切であると言っています。


蚊媒介感染症


ジカ熱やその他の蚊を媒体とする感染症は、頻繁に流行する地域では免疫のない旅行者にとって危険です。特にマラリアは世界中で感染報告が増加しています。

2017年にメディアの注目を集めた「スーパーマラリア(薬剤耐性マラリア)」は、実際は10年近く前に多くの場所で発見されていましたが、広く知られていませんでした。ところが、薬剤耐性のマラリアの報告が増えるにつれて、全ての薬剤耐性ウィルスへの懸念が広がりました。その一方で保菌生物が貨物と共に輸送され、繁殖することも医学界の懸念事項になり、今まで感染の報告がないまたは撲滅されたと思われていた地域での感染報告がされるようになりました。感染は2次的なものもあり、旅行者について来た昆虫が渡航歴のない人に感染させた場合もあります。また、疫病を撲滅させることや病気を管理する設備の整っていない地域では病気の発生が大流行へつながる場合もあります。

大切なことは自分たちを守るために、命にかかわる病気について情報の進展を把握することです。当局がデータを集め公表するまでには時間差があります。最新の状況について問い合わせたり、情報提供者が正確な情報を提供しているか確かめることがマラリアを予防する最善策となります。


自然災害による健康への影響


ラニーニャ現象やその他の環境要因については、気候変動の大きさや頻度に対して科学者が懸念しており、気候変動による健康への影響は2018年に大きくなると予想されています。

例えば、何日も、数週間も続くような降水、火事、洪水により野生動物が追い払われ、昆虫が増加することで病気が大流行することがあります。ごみの管理に問題がある場合(ねずみや疫病が好みます)は流行が拡大し、深刻な問題になります。


特に慢性的な病気を抱える人にとって、自然災害への対応計画をしておくことは何よりも大切です。リスク管理者は出張の予定だけでなく現地の悪天候の傾向についても把握しましょう。治療を受ける手段や保険要件、適切なメディカルキットや必要な薬について理解するなど、実際の緊急時の医療対応の準備も必要です。

持病のある人が新しい場所へ出張する際


慢性的な病気を持つ人が出張をする場合、支払い要件や、検査、治療の選択肢、処方される薬が現地では全く異なることに気がつくかもしれません。出張前に出張先の医療サービスについて調べて理解し、治療の継続や適切な代替措置を行うことが可能であることを確かめるのが大切です。

治療中の病気がある場合は、悪化した場合の対処法を出発前に確認しておきましょう。以下の方法が治療を継続する手助けになるでしょう。

・滞在期間中に必要な量の薬と追加が必要になるかもしれない薬を書き出す。
・持病のある人が新しい場所へ出張する際、慢性的な病気、過去の手術暦、アレルギーや処方されている薬の書かれた書類

を携帯する。

・担当医が目的地で連携のできる医者を探してもらう。
・保険の適用範囲を確認する。
・出張先の前に治療方法の確認をする。現地の医療サービスのレベルについて理解しておく。

ワクチンによって予防可能な病気


ワクチンによって予防可能な「古い世界」の病気はいまだに大きな懸念事項となっています。資金の減少、大きな人口の動き、難民問題、安全上の理由でワクチンの輸送ができないなど、予防接種を受けられない場合も多くあります。また自身のワクチン接種状況や新しく接種可能な予防接種について知らない人もたくさんいます。ワクチン接種をしていない人が新しい土地に行き、ワクチンで予防が可能な病気にかかり、感染を広げてしまうリスクもあります。

2018年には麻疹、おたふく風邪、百日咳、ジフテリアなどの過去には抑えられていた病気が再び出現する地域があると予測されています。自身の免疫の有無を確かめたり、出張前に現地のワクチン接種率や、流行の現状に詳しい医療専門家に相談をすることで不用意に特に子どもや高齢者に感染を広げてしまうことを防ぐことができます。出張管理者は事前に出張者を把握することで予防接種を受けるよう勧めることができます。予防接種は何度も受けることが必要な場合もあるため、早めに受診するとよいでしょう。

結論


2018年はマラリア、麻疹、おたふく風邪など以前からあった病気が新たな地域で発生したり、感染報告が増加するなど、適切な予防措置を取らないと保健状況が悪化することが懸念されます。自然災害が以前よりも広範囲に広がり、頻繁に起きていることやワクチン接種計画が様々な課題に直面していることが原因です。持病のある人が出張、留学、レジャーなどで海外に出かける際は特に気をつけるようにしましょう。緊急時対応策を検討し、リスクを理解し、予防措置を実施することで被害を軽減することができます。

*本コラムはGBTの原文(米国)の日本語サマリーで、日本の状況とは異なる場合があります。
原文はこちらからご覧ください。


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